国立小学校受験について疑問がでてきても、なかなかまわりに質問できる人がいないという人も多いのではないでしょうか。「やっぱり幼児教室や塾に行かないと情報って手に入らないの?」そう思っている方はぜひ1度この本を読んでみてください。国立小学校の基礎から対策方法まで一通り知識を得ることができます。
この記事では、Amazonのベストセラー1位にもなった「国立小学校合格バイブル」についてレビューします。
●もくじ
「国立小学校合格バイブル」はどんな人におすすめ?
タイトルにもあるように国立小学校を受験したい、または気になっている人にぜひ読んでいただきたい本です。バイブルとうたっている通り、国立小学校に関する基本的な知識はこの本1冊で網羅することができます。
国立小学校についてはインターネット上でも情報量が少なく、私立や公立小と比べて分からないことが多いという声をよく聞きます。そのためまわりに国立小に通う子どもがいるか、もしくは幼児教室や塾に通っていなければなかなかほしい情報が手に入りにくいという現実があります。
しかしこの本を読めば、国立小の特徴から試験対策方法まで一通り基礎を抑えられます。もし少しでも国立小が気になっているのなら、手にとってソンはない1冊です。
「国立小学校合格バイブル」の内容は?
本の内容は国立小学校を受験する人なら知っておきたい、基本的なことが網羅されています。受験資格や各問題の対策方法、こんなときどうする?といったケーススタディまで広く浅く解説。では具体的にどんなことが書かれているのか、1つずつお伝えします。
国立小学校の基本が分かる
前述の通り、国立小の基本が分かる本です。たとえば、国立小受験では居住地域に通学可能な国立小があるかどうかが受験資格となります。また、国立小は「教員養成」や「教育研究」の側面も持ち合わせているため、独自のカリキュラムで実験的な授業が行われることもあります。
このような国立小ならではの知っておきたい基本的な知識がまとまっています。
国立小学校合格のマストスキルが分かる
国立小に合格する子どもはどんなスキルが備わっているのか、という視点でも意見が述べられています。
たとえば「あいさつの仕方」1つとっても、どんなあいさつがいいのかが書かれています。現時点できちんとあいさつができていなくても、どのように子どもに伝えればいいか対策も書かれていますよ。
ペーパー・口頭試験・行動観察・運動・製作のテクニック
試験に出題されるペーパー、口頭試験、行動観察、運動、製作などのテクニックについても、丁寧に解説されています。約110ページを割いてしっかりと1つずつ対策方法が書かれているので、基本を抑えるには十分なボリュームです。
受験対策を進める中で子どもの得意・不得意が見えてきますが、そんなときに定期的に読み返して指導方法を確認できる内容でした。
気になる細かい注意点も
試験本番までにスランプに陥ったときの対処法や、受験に対する心がまえなど、受験で立ちはだかる壁についていくつかアドバイスが書かれていました。
特にわが家で役に立ったのが、「知っているお友だちがいたときは」という部分です。小学校受験では、幼稚園や保育園などの知っているお友だちがいることも珍しくありません。そんなとき、どうすればよいかが分かり事前に対策しておくことができました。
著者について
国立小学校合格研究所ちきゅうまる代表の神山眞さんが執筆されています。
ちきゅうまるでの活動は以下のように記載がありました。
①国立小合格のノウハウを皆様に提供します
②幼稚園・保育園でお勉強を教えます
③国立小合格の為のドリルを販売しています
④子ども野外体験活動を行っています
参照:幼児教室のちきゅうまる
ブログも定期的に更新されていますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
幼児教育に特化し、国立小受験を目指す全ての幼児及び保護者の方々に、合格の為の最新情報をお届けするためのブログ「幼児教室のちきゅうまる」
本の感想
わが家は国立小学校の事前知識がなかったので、1からこの本で基礎を学びました。また、学習のテクニック的なところも一通り学ぶことができました。正直、この本だけで国立小学校の受験対策は完璧だといえるほど深い内容ではありません。なぜなら各試験のテクニックについては、その項目に特化した専門書で対策する方がしっかりとした知識が得られるからです。しかし、国立小学校の試験対策の全体像をつかみたい方にはおすすめで、国立小学校受験を少しでも考えているならぜひ手に取りたい入門書のような位置付けの本です。
私は周囲に気軽に相談できる人がいなかったので、疑問に思ったことはほとんどこの本を読み返すことで解決できとても心強い存在だったと感じています。国立小学校の基本から試験対策中に道に迷ったときの道しるべとしてもわが家を支えてくれたこの本。国立小受験を考える方は手元に1冊あると、困ったときに支えてくれるのではないでしょうか。